オフセットとデジタルをもっと効率的に! Vol. 2
「利益を残せる生産基盤の構築」と「新たな価値の創出」

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デジタルプレス活用vol2MV

コロナ禍によりあらゆる分野でデジタル化が急速に進み、紙媒体の需要減少が加速しています。この市場環境下において、事業の継続と持続的な成長を実現するために取り組むべき課題は、「利益を残せる生産基盤の構築」と「新たな価値の創出」にあるとFFGSは考えます。前者のソリューションの一つとして、FFGSでは、「最適生産環境の構築」を提案しています。オフセット印刷の生産環境にデジタル印刷のよさを調和させ、全体最適化を目指すものです。

前回記事では、印刷会社がすでに保有しているデジタル印刷機(POD)に対し、「最適生産環境」の構築を目指すというシナリオで、オフセットとデジタル両方の製造ラインを包含した「プロセス」に対して、「時間」と「人手」に着目し、「FFGSの分析手法」を用いて実現する「最適生産環境の構築」について解説しました。
今回は、インクジェットデジタル印刷機(以下、デジタルプレス)を活用した、課題解決の実践編をご紹介します。

FFGSが提案する「最適生産環境の構築」(前回のおさらい)

近年、FFGSではお客さまより、生産現場のデジタル化や印刷機更新のタイミングで、デジタルプレスの導入検討のご相談を受けるケースが増えています。

■ご相談例
A印刷会社様
オフセット印刷機を4台保有。印刷機3号機、4号機が老朽化し、新たにデジタルプレスの導入を検討。
→「FFGSの分析手法」を用いて、お客さまの稼働状況から最適環境をシミュレーションします。

デジタルプレス活用_図版

「運用ポリシー」をもとに小ロットから中ロットの仕事をデジタルプレスに集約することで、印刷準備時間の削減や、オフセット印刷機の稼働率向上に寄与します。
また、「刷版レス」「ヤレ紙の削減」による効果はもちろん、運用オペレーションが容易になり、オペレーターの柔軟な人材活用も可能となります。

プレス工程全体の最適化を実現するデジタル印刷機

オフセットとデジタルプレスを柔軟に使い分ける「最適生産環境」の運用において、課題の一つは「印刷品質」です。デジタル印刷に向いている小ロット、短納期の仕事であっても、クライアントから求められる印刷品質に対応できなければ、デジタルへ置き換える障壁になってしまいます。

■「最適生産環境」の運用に適したデジタルプレスとは

1.「高品質」
・オフセット印刷と同等の細部表現が可能であり、高い画質再現に対応
・オフセット印刷の色域を十分に再現でき、かつオフセット印刷を超える広色域再現が可能

2.「安定性」
・面内ムラを抑制した、紙面全体の均一再現が可能
・色変動を抑え、刷り出しから刷り終わりまで一定した色再現が可能

3.「汎用性」
・対応可能な用紙厚み、用紙種など、用紙汎用性が高い
・オペレーション、メンテナンスが容易

富士フイルムのデジタル印刷機である「Jet Press 750S」では、「SAMBAプリントヘッド」「Rapic技術」により、従来のデジタル印刷機では表現することが難しかった、細部までの鮮明な表現が可能となり、面内ムラ・色変動を抑制し、印刷本紙への安定した高品質な出力を実現します。また、水性顔料インク「VIVIDIA」は、発色性に優れ広い色域を持つため、オフセット印刷のプロセス4色では再現できない鮮やかな色彩再現が可能です。

fig_JetPress750S_06

クライアントからの品質や再版時の再現性などの要望に対して、「Jet Press 750S」であれば、オフセット印刷と遜色のなく仕上がります。そして、品質の差を気にする必要がなくなり、オフセットとデジタルプレスを柔軟に使い分ける「最適生産環境の構築」を実現できます。

「Jet Press 750S」を活用した「新たな価値の創出」

「Jet Press 750S」は、「最適生産環境の構築」への対応と合わせて、デジタルならではの強みを生かし、クライアントへ付加価値を提案するための大きな武器として力を発揮します。
導入した印刷会社では、オフセット印刷と遜色ない品質を小ロット、短納期で提供する在庫レス提案や、オフセット印刷では再現できなかった広色域表現による写真集、作品集などの新規提案が行われ、活況を呈しています。
クライアントのマーケティング活動の支援に取り組む印刷会社では、デジタルプレスとバリアブル印刷の技術を通じて、ダイレクトメールやポスターの製作などの新しい仕事が生み出されています。
特に、従来の印刷に加えて業務の多角化を図る印刷会社が、マーケティング、販促ツール開発、Web事業などの事業運営と合わせて「Jet Press 750S」を導入し、新規ジョブの研究開発に取り組む例が増えています。

イラストレーター 名司生様の作品

イラストレーター 名司生様の作品
筆のタッチや、水彩画独特の色彩表現の再現性にご好評をいただき、「Jet Press 750S」をご採用。
(左上)紙カバン・小箱、(右上)冊子、(下)ポストカード

「Jet Press 750S」の出力サンプル

「Jet Press 750S」の出力サンプル
左はオフセット印刷の表現、右は広色域再現。オフセット印刷より広い色域再現で、イラストレーターのイメージ通りの色を再現。

「Jet Press 750S」の高画質な印刷をサンプルでご確認いただけます!

「Jet Press 750S」のサンプルのお申し込みはこちらから

先行きの見えない市場環境の中で、自社を取り巻く環境は大きく変化をしています。この変化に対応できる生産体制と、新たな付加価値をクライアントに提供するための環境構築の手段の一つとして、インクジェットデジタル印刷機「Jet Press 750S」をご紹介しました。
「Jet Press 750S」の導入により、「利益を残せる生産基盤の構築」と「新たな価値の創出」を目指して活動をしている、株式会社エイエイピー様の事例はこちらをご覧ください。

FFGSでは、これまで培ってきたアナログ印刷技術のノウハウに新たなデジタル印刷技術を加えて、「FFGSだからこそできるソリューション」をお届けし、印刷業界の皆さまの事業継続と持続的成長に向けて強力にご支援します。


お知らせ

JetPressのショールームがリニューアルしました!
富士フイルムデジタルプレスのショールームが12月6日にリニューアルオープンしました。JetPressカラーの落ち着いた雰囲気の中、お客さまへビジネスの創出を促すようなご提案をすべく、事例やサンプルを豊富にご用意しております。

富士フイルムデジタルプレス_ショールーム

ぜひ弊社担当営業にご相談ください。


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エイエイピー様 「Jet Press750S」導入事例

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