株式会社 千葉印刷様
特殊紙+特色による多彩な提案で
差別化図り、受注拡大
クライアントの喜びの声が
社員のモチベーションアップに

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お客さま事例紹介_千葉印刷

Iridesse™ Production Press導入事例

柳川社長
柳川社長

社外外観東京・渋谷区に本社を置く株式会社千葉印刷(本社:渋谷区円山町25-5、取締役社長:柳川満生氏)は、2018年11月にカラーオンデマンド・パブリッシング・システム『富士ゼロックス Iridesse™ Production Press』を導入し、さまざまな用紙とゴールドやシルバー、メタリックカラーの特殊色を活かした印刷物でPODビジネスを展開している。印刷物の手触り感やデザイン性に強いこだわりを持つクライアントが多いという同社だが、Iridesseをどのように活用し、どんな価値を提供しているのか。柳川社長に話を伺った。


■「店頭で商談、その場で見本出力」の営業スタイル

千葉印刷は、POD機を4台(カラー3台、モノクロ1台)、オフセット印刷機を2台持ち、カタログ・パンフレットからチラシ、メニュー、ポスター、名刺、封筒まで、幅広い印刷物を手がける。渋谷駅から徒歩10分という立地から、飲食店やアパレル、百貨店などからの受注が多い。特殊用紙の在庫と知識が豊富で、印刷技術だけでなく、マテリアルからの提案に定評がある。
また、店頭受付を活用した独自の営業形態も特色の一つだ。クライアントへの訪問営業だけでなく、本社1階の打ち合わせスペースで見本の出力などを行ないながら商談を進めるスタイルをとる。デザイナーや企業の企画・販促部門の担当者が相談に訪れ、用紙の風合いや、POD出力した際の色再現などをその場で確認しながら、印刷物の仕様を決めていくケースも多いという。
「こちらからお客さまの方に出向くのが本来の営業なのかもしれませんが、店頭なら、すぐに見本をPOD出力してお見せできるというメリットがある。それを期待して来店されるお客さまも多いのです。そして、そんなお客さまにとって身近な“印刷屋”でありたい。PODの世界はとくに“身近な存在”になることが重要だと思うんです。お客さまのことをどれだけわかったうえで、コストやクオリティの要望に応えられるか。とくに当社の場合は変わったものをつくりたいというお客さまが多いので、紙や色についての提案で付加価値を乗せていくということを大事にしています」(柳川社長)
同社の提案内容に対するクライアントの満足度は高く、その評判が口コミで広まることで新たな受注につながっているという。

商談風景店頭での商談風景
商談風景豊富な用紙の在庫も同社の強みの一つ

■サンプルチャートで認知度を高める

そんな千葉印刷がIridesseを導入したのは2018年11月。導入理由の一つが、「白」を使った印刷物のニーズが増えてきたことだという。
「白を使う場合、選択肢としてはUVオフセットか箔押し、シルク印刷がありましたが、どれも文字が太るという課題がありました。そのため、ホワイトトナー対応のPOD機を持つ協力会社に外注することもあったのですが、その機械では白の濃度が足りなかった。試行錯誤していたところ、Iridesseが発売されたので、早速検討したわけです」(柳川社長)
他メーカーの機種も考えたが、柳川社長は「品質面で、お客さまの要望に応えるのは難しいと感じた」と振り返る。それに対してIridesseは、ホワイトトナーの濃度はもちろん、CMYKの色再現性・安定性にも優れ、これなら厳しい品質要求を満たせるという手応えを感じたという。
出力品質に加えて、Iridesse導入の大きな決め手になったのが、RIP処理の速さだった。
「あるとき、モノクロ10万枚を一晩で出力するという超短納期の仕事が入り、データを3台のPOD機に振り分けて対応したのですが、RIP処理に時間がかかり、ヒヤヒヤしたことがありました。このとき、RIPのスピードは大事だと痛感しましたね。その点、Iridesseは瞬発力が違います」(柳川社長)
もちろん、Iridesseの大きな特長である金・銀やメタリックカラーの活用も視野に入れての導入だった。特色のニーズも確実にある。しかし、POD機で特色を使えることは、クライアントにはほとんど知られていなかった。
そこで同社は、金・銀を用いたメタリックカラーのサンプルチャートを作成し、クライアントに配布。チャートにはデータの作成方法も記載し、認知を広げていった。
「まず50冊ほど配ったのですが、8割ぐらいのお客さまからお問い合わせをいただき、そのほとんどが受注につながりました。それだけ潜在需要があったわけです」(柳川社長)
こうした取り組みの結果、認知が徐々に広まり、今年に入ってからは「2日に1回は金・銀・白を使う」までになっている。Iridesseでしか再現できないメタリックカラーがあるため、ときには1万~2万部という、通常はオフセットで印刷するようなロットの仕事をIridesseで出力するケースもある。
また、特色だけでなくプロセス4色の品質もクライアントから高く評価されているという。
「私はIridesseをPODの第4世代と呼んでいるのですが、第3世代までのPOD機の品質に泣かされた人は多く、“オンデマンド恐怖症”になっている人もいる。そんなお客さまに、Iridesseで出したサンプルをお見せすると、『こんなにきれいなの?』と驚かれます。いまはPODでもこれだけの表現ができるのだという認知を、もっと広めていかないといけませんね」(柳川社長)

金・銀を使用したメタリックカラーのサンプルチャート

金・銀を使用したメタリックカラーのサンプルチャート


■特色を駆使した“プラスアルファの提案”が可能に

「店頭でのコミュニケーション」という営業スタイルと「豊富な用紙ラインアップ」という従来からの強みに、「Iridesseによる特色対応」という武器が加わったことは、千葉印刷にとって大きな差別化要素になっている。同社はこれを「より幅広い提案」につなげるため、日頃からさまざまな用紙・カラーの出力検証を行なっている。
「この紙はIridesseに通せるのか、色がきちんと乗るのか、といったことを、空いた時間でどんどんテストしています。その中で、たとえば『この紙は両面出力しないと反ってしまう』ということもわかってくる。こうしたトライアルの繰り返しでノウハウを蓄積しています」(柳川社長)
クライアントとのやり取りの中でも、要望通りに仕上げるだけでなく、それにアレンジを加えたバリエーションも積極的に提案しているという。
「お客さまの目的をより高い次元で実現するために、こちらからのアイデアを併せて提案するようにしています。4色の仕事でも、内容に応じて、金・銀・メタリックカラーを使ったものも一緒に提案する。用紙についても2種類以上お出しすることが多いですね。するとほぼ例外なく『面白いね』と興味を示していただけます。そして予算が合えば『今回これで行こう』、あるいは『次回使ってみよう』となることもあります。たとえ採用されなくても、当社としては、提案した分の経験を積むことができるので、決して無駄にはなりません。財産になっていきます」(柳川社長)
この、クライアントの期待を超える“プラスアルファの提案”も、千葉印刷が厚い信頼を得ている理由の一つだろう。また、同社では、営業部門の全員がこうした多彩な付加価値提案を行なえるよう、情報の共有を徹底している。
「営業は私を含めて5名いるのですが、成功例も失敗例も、リアルタイムで共有するようにしています。どんな仕事でどういう表現をした結果、喜んでもらえたのか、上手くいかなかったのか。クオリティ、コスト、紙の種類、手間や時間などを詳細に共有することによって、会社としての提案力アップを図っています」(柳川社長)

金・銀を使用したメタリックカラーのサンプルチャート

1階受付正面に設置された『富士ゼロックス IridesseProduction Press』


■「答えをすぐに出せる」ことが高い満足度に

一方、Iridesseの導入によって社内的にはどんなメリットが生まれているのだろうか。柳川社長は「待ち時間が減ったことが大きい」と語る。
RIP処理が速くなったおかげで、出力待ちが劇的に減りました。生産効率が上がり、残業時間も削減できています。また、文字化けなどのトラブルで再出力することもほとんどなくなりました
特殊紙の使用が多い同社において、出し直しの削減(=ヤレ紙の削減)は、大幅なコストダウンに直結する重要な要素だ。また、トラブルの削減や生産効率の向上は、「時間が読みやすい」というメリットにつながっているという。
「営業がお客さまからスケジュールを聞かれたときに、その場で即答できる。これはお客さまにとっても嬉しいことだと思います。いま、世の中のスピード感がどんどん変わり、情報を素早くキャッチできることがあたりまえになっていますから、印刷会社も、やり取りのスピードを上げていかなければいけません」(柳川社長)
さらに、社内でこなせる仕事の幅が広がったことで、内製化率も向上。また、以前はパンフレットなどの単品の発注だったクライアントから、メニューやポスターなど、他のアイテムもまとめて受注するケースも増えてきたという。
1階受付の目の前にあるIridesseを使い、打ち合わせの間にテスト出力して現物を提示する、相談に対する答えをすぐに出すという店頭での対応も含めてお客さまに評価していただき、それが次の受注につながっているのではないかと思います。お客さまに喜んでいただけることが増えたことで、社員のモチベーションもさらに高まっています」(柳川社長)
クライアントの反応をダイレクトに感じることができるのは、店頭でIridesseを運用する同社ならではのメリットだろう。
最後に、今後の活用戦略について伺うと、柳川社長は「メタリックカラーを使ったシールなどにも挑戦してみたい」と意欲を見せた。
「PODでメタリックカラーのシールというのは、まだほとんど事例がないのではないでしょうか。しかし、急ぎで少部数のシールをつくりたいというニーズは確かにある。金・銀・メタリックカラーを使い、さらにPP加工までできれば、より面白いものができると思います」
また、クライアントから好評を博している金・銀のサンプルチャートも、用紙などのバリエーションを充実させ、「Iridesseによる特色表現」の認知をさらに広めていく考えだ。
「まずはPODでこういう表現ができるということをより多くの皆さんに知っていただきたい。同時に、私たちもいろいろな可能性を探りながら、もっと新しい経験を積み、知識を身につけ、お客さまに喜んでいただける提案をしていかなければと思っています。そして『千葉印刷に頼めば何とかしてくれる』と言われる存在であり続けたいですね」(柳川社長)


■お客様プロフィール
株式会社千葉印刷
住所: 東京都渋谷区円山町25-5 YMプリントタワー
URL: //www.chiba-print.co.jp/

■関連リンク
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