Iridesse™ Production Press導入事例
北海道・札幌の株式会社アルファビジネス(本社:北海道札幌市東区北6条東4丁目1-7 de Aune sapporo 3F、代表取締役:海野 均)は、2019年にプロダクションプリンター『富士ゼロックス Iridesse™ Production Press』を導入。その性能を取引先の印刷会社や広告代理店へ直接アピールするため、2020年2月にオープンハウスを開催した。来場者の反応は上々で、その後、新型コロナウイルスの影響を受けるも、具体的な取引につながりつつある。オープンハウスでの取り組みや、イリデッセを活用した印刷物について、代表取締役の海野 均さんに伺った。
■北海道でオンデマンド印刷にいち早く取り組み、事業を拡大
アルファビジネスは1992年の創業当初、複写業をメインにしていたが、時代の要請に応えるかたちで事業領域を広げてきた。現在では、オンデマンド印刷から広告代理業、デザイン、コピー、製本、CADデータ作成や土木設計まで、多彩なサービスを提供している。2002年にはカラーオンデマンド機を導入し、北海道でいち早くオンデマンド印刷サービスに取り組んできた。
そして2019年12月、本社事務所を移転するのに合わせて、カラーオンデマンドの最新機種、富士ゼロックスのイリデッセを導入した。その背景を代表取締役の海野 均さんは次のように語る。
「以前からあったオンデマンド機の後継機として、イリデッセを導入しました。ゴールドやシルバー、ホワイト、クリアトナーなどを使った印刷に興味があったというのが選定した理由です。実際に使ってみると、メタリックカラーの表現力がとても良い。印刷提案の幅を広げられる、と期待がふくらみました」
事務所移転に合わせて導入したIridesse™ Production Press
■オープンハウスで印刷工程とイリデッセの品質をPR
同社では2020年2月、新社屋の披露とイリデッセの導入を広くアピールするために、セミナーや事務所見学ツアーを含めたイベント「オープンハウス」を自社で開催した。招待したのは、道内にある取引先の印刷会社や広告代理店など、全部で30社ほど。3日間の開催期間中に、午前の部・午後の部を設け、計5回開催した。
「オープンハウスでは富士ゼロックスさんによるセミナーに加え、事務所見学ツアーも行いました。見学ツアーでは、ノベルティとして用意した名入れノートの作成工程をデモンストレーションしながら、印刷の流れを説明しました。デザイン、スキャン、オンデマンド印刷、カット、製本まで、一通りの工程を見ていただくことで、イリデッセの品質やスピードを伝えるとともに、当社がワンストップのワークフローを持っている点をアピールしました」(海野さん)
会場には、パンフレットや化粧箱など、イリデッセで印刷したサンプルも多数用意して来場者に手に取ってもらった。
「特にお客さまが驚いていたのは、メタリックカラーの再現性ですね。たとえば、夜景の写真を印刷したものを、『ネオンの色がしっかりときれいに表現できている』と驚かれていました。また、白の印刷がイリデッセのホワイトトナーなら1回の出力でしっかり乗る点も、すごいと評判でした。さらに、SDGsに対応した用紙を用いたサンプルにも興味を持ってもらえました」(海野さん)
オープンハウスのノベルティとして用意した名入れノート。
受付時に名前を別紙に記入してもらい、イリデッセで名入れ印刷のデモンストレーションを行った
■メタリックカラーを活用し、新しい印刷物の提案を
来場者のイリデッセに対する関心は非常に高く、オープンハウス後も、招待した取引先や代理店からさまざまな質問や要望が寄せられ、具体的な提案に進んでいるものもある。
「たとえば、ある印刷会社さんからは、地場の大手メーカーに対して提案するパッケージの印刷を、イリデッセでできないかという相談が寄せられました。イリデッセの特長であるメタリックカラーを使って、豪華なイメージのパッケージを作りたいとお考えのようです。中国からの観光客が再び増加したときに備えて、中国では縁起が良いとされる金色と赤を使ったパッケージなどを印刷するのも、面白いと思います」(海野さん)
また、別の会社からは、偽造防止印刷についての問い合わせがあった。イリデッセのシルバーやクリアトナー、黒トナーなどの特殊トナーを使った印刷は、通常の4色印刷やコピーでは再現できないことから、簡易的な偽造抑止印刷として活用できる。これを応用して、たとえばチケットやパッケージなどにおいて、顧客一人ひとりに対して個別の偽造防止印刷を施すことで、“世界に一つしかない”特別感を演出できる。そのような付加価値を高めた印刷に、興味を持つお客さまも出てきている。
「印刷会社はみな、新しい提案につながるようなソリューションを探しています。ゴールドやシルバー、ホワイト、クリアトナーなど、多彩なメタリックカラーで高品質なオンデマンド印刷ができるイリデッセは、印刷会社の提案意欲を刺激する、面白い印刷機だと思います。
あとは、実際にどんな媒体でどう使うかがポイント。広告代理店やデザイン会社など、デザインを得意とするところと協力しながら、新しい印刷提案を探っていきたいと思います」(海野さん)
商談スペースに展示されている、自社で手掛けた印刷物。
イリデッセのメタリックカラーが効果的に使用されている
■オープンハウスは、その場でサンプルを見せてPRできることが強み
アルファビジネスがオープンハウスを開催したのは今回が初めてではなく、過去にも何度か開催しているという。
「かつてオンデマンド機を入れたときも、オープンハウスを開催しました。しかしそのときは、エンドユーザーであるお客さまにお越しいただいていました。今回は初めて、富士ゼロックスさんの提案で印刷会社向けに開催しましたが、意見交換もでき、良い機会になりました。富士ゼロックスさんには、イリデッセ活用事例のセミナー講師を務めていただいたり、展示するサンプルの準備も支援していただいたりと、たくさん協力していただきました」(海野さん)
現在の新型コロナウイルスの状況下では人を集めてPRする機会を設けることは難しいが、この事態が収束した暁には、今度は一般ユーザー向けにも大々的にオープンハウスを開催し、イリデッセの実力と、自社の新しい印刷提案をアピールしたいと海野さんは考えている。
社内の展示スペースには、形、色ともにバラエティ豊かな印刷物が並べられている
■営業の提案方法の変化や、オリジナル商品のアイデアも
ゴールドやシルバーなどのメタリックカラーの印刷を、少部数、短納期、低コストで実現できるのは、イリデッセの大きな強みだ。メタリックカラーで豪華なイメージを演出できるのはもちろんのこと、少部数の案件であっても手軽な価格で提案できるため、クライアントからの引きは良い。
アルファビジネスではイリデッセを導入後、パンフレットの表紙の1ページだけにメタリックカラーを使ったり、名刺のロゴをメタリックカラーで印刷したりするなど、提案の幅を広げている。
「どのお客さまも、実際にサンプルを見ると、メタリックカラーを使ったオンデマンド印刷に興味を持っていただけます。そして、『この印刷をしてもコストは1部あたり数十円のアップで済みますよ』と言うと、『じゃあやってみようか』となります。新型コロナウイルスの状況がもう少し落ち着いたら、営業担当者にサンプルをたくさん持たせて、お客さまにどんどん提案していこうかと考えています。
また、抗菌用紙にメタリックカラー印刷を施し、オフィス内に掲示するポスターや掛け軸、飲食店の客席で使ってもらう『マスクホルダー』を作る、といったオリジナル商品のアイデアも検討中です。大量印刷の需要が徐々に少なくなっている昨今、オンデマンド印刷を活用した、付加価値の高い印刷物の提案で差別化を図っていきます」(海野さん)
和紙にゴールド・ホワイトトナーを使って印刷した掛け軸
約20年前、祖業である複写業の低迷に危機感を覚え、オンデマンド機をいち早く導入することで、主力事業の転換を果たしたアルファビジネス。以降も、時代の変化を受け入れながら、ユーザーのニーズに応えるかたちでさまざまなビジネスにチャレンジし、事業を成長させ続けてきた。今回、イリデッセという新しい武器を手に入れたことで、新型コロナウイルスの難局をどう乗り越え、そして発展していくのか。今後の展開が楽しみである。
■お客様プロフィール
株式会社アルファビジネス
住所: 北海道札幌市東区北6条東4丁目1-7 de Aune sapporo 3F
URL: http://alpha-business.co.jp/
1992年、複写業を営む会社として設立。2002年にカラーオンデマンド印刷サービスを開始。その後、CAD・設計・建築施工図作成、広告代理業、デザイン・WEB事業、看板製作、OA機器・什器備品・事務用品販売、レンタルサービスなどに事業を拡大。「オフィスの全てをクリエイトする会社」として、ワンストップサービスを提供している。
■関連リンク
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