創業以来80年以上にわたり、写真フィルム・画像の研究・製品開発を行ってきた富士フイルム。培ってきた写真・色に関する技術は、デジタルカメラにも継承され、進化を続けています。
例えば、写真店のプリントシステムではシーンに応じて最適な画像処理が行われますが、この高度な解析技術も画像処理エンジンに生かされています。また、フィルムメーカーとして培ってきた「人が好ましいと思う発色」のノウハウも世界トップレベル。高い人気を誇るフィルムシミュレーションなど、写真フイルムの発色をデジタルで楽しむことができます。
① 画質の三要素
デジタルカメラの画質は、単に画素数だけではなく、センサー・レンズ・画像処理エンジンのバランスが重要な要素となって決まります。
② 富士フイルム独自のセンサー「X-TransCMOS」
一般的なセンサーはカラーフィルターの配列が規則的に並んでいるため、細かく規則的な被写体を撮影すると、センサーと被写体の周期性が重なり、「モアレ」などの本来ない模様を描いてしまいます。それを緩和するためにローパスフィルターを被せていますが、一方でレンズやセンサーが持つ本来の解像度を低下させてしまいます。
富士フイルムの独自センサー「X-TransCMOS」は、写真フィルムの粒子をヒントに規則性の低い独自の配列を開発し、モアレ発生を抑制することでローパスフィルターを不要にしました。それにより、レンズやセンサーの解像度をフルに発揮することが可能となり、ワンランク上の高画質を実現しています。
③ 世界のプロが信頼する「フジノンレンズ」
「フジノンレンズ」は、一般の人にはあまりなじみがないかも知れませんが、知る人ぞ知る高性能レンズ。TV・映画などの放送用レンズや営業写真館など世界のプロに愛用されています。また、倍率ズームやハイビジョン化への貢献が認められ、テレビ界のアカデミー賞と言われるエミー賞を何度も受賞しています。「月周回衛星かぐや」にも、100km先から10mの物体が識別できる超高解像度と過酷な環境に耐える信頼性によりフジノンレンズが搭載されました。その他、双眼鏡やプロジェクター、検査用レンズなど、さまざまな現場でフジノンレンズが採用され、小型で高倍率なレンズや高解像度のレンズを作る技術がデジタルカメラ用レンズにも生きています。
④ 画像処理エンジン「X-Processor」
高画素・高速イメージセンサーから読みだされたデータを高速処理・最適化する富士フイルムの画像処理エンジン「X-Processor」。富士フイルムが長年フィルム製造で培ったノウハウにより、美しい色再現で写真画質を実現するフィルムシミュレーションを具現化しています。富士フイルムデジタルカメラ「GFX100S」では「X-Proceesor 4」、「X-H2」ではさらに高速処理を実現する「X-Proceesor 5」が採用されています。
⑤ 最高峰ミラーレスデジタルカメラシステム「FUJIFILM GFXシリーズ」
「総合写真メーカー」として写真画質を追求し続け、独自の画像・光学技術でデジタルカメラの概念を変えてきた富士フイルム。その最高峰である「GFXシリーズ」は、43.8×32.9mmの大型センサーを採用し、ラージフォーマットが持つ豊かな表現は、被写体の質感・立体感、そして空気感まで写し出します。
また、ミラーレスシステムにすることで、カメラ・レンズの小型化が可能となり、大型センサーならではの超高画質と35mm判デジタル一眼レフのフラッグシップ機並みの機動性を実現しています。高性能「フジノンレンズ」との組み合わせで、プロの求める画質・色再現を実現し、作品作りからアーカイブビジネスまで幅広く使用されています。
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「GFXシリーズ」は、一般的な写真スタジオでのポートレート撮影をはじめ、高細密な画像データが要求される博物館や文化財研究機関などでアーカイブ用途として使用されています。印刷会社様では反射原稿のデータ入力用として採用されています。
「FUJIFILM GFXシリーズ」のソリューションはこちら
※リンク先のページ下部にサンプル画像、ケーススタディーも掲載されています。
富士フイルムは、最高峰「GFXシリーズ」をはじめデジタルカメラのラインアップを取り揃えています。デジタルカメラにつきましても、お気軽にご相談ください。次の機会には、写真原稿の入稿に「GFXシリーズ」を活用されている印刷会社様の事例を紹介したいと思います。
■関連ページ
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