IGAS2022 富士フイルムブース展示概要 第二弾

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IGAS2022富士フイルムブース展示概要第二弾MV

富士フイルムブースでは、急速に変化する市場環境の中でも印刷会社が持続的に成長していくためのソリューションとして、生産基盤の強化を実現する「FUJIFILM Smart Factory」をご提案します。
今回は富士フイルムが考える「スマートファクトリー=最適な生産環境」の考え方をご紹介します。

持続的な成長の原動力となる「最適な生産環境」

生産人口の減少、印刷物の小ロット・多品種化、超短納期化といった従来からの課題に加え、コロナ禍以降、生活様式や働き方の変化、デジタル化・オンライン化の加速、物価や物流費の高騰など、印刷会社を取り巻く環境は急速に変化しています。
印刷会社が持続的に成長するためには、まずは先が見通せない市場環境でも利益を生み出せる「最適な生産環境」の構築が必要です。
富士フイルムブースでご提案する「FUJIFILM Smart Factory」とは、入稿から印刷製品の出荷まで考慮した、可視化・自動化技術の活用による柔軟性・生産性に優れたワークフローです。
生産環境を最適化することで、どんな時にどれだけの仕事を受けても利益が出しやすくなり、人材や設備、時間をより効果的に活用できるため、新規ビジネスへの挑戦といった新たな成長戦略にリソースを投入することが可能となります。

図1_FFスマートファクトリー全体像
富士フイルムが考えるスマートファクトリーの全体像

「FUJIFILM Smart Factory」は、「最適な生産環境」を実現する手段として自動化を進めるうえで、「最適」について以下の3つの視点で考えています。

① 最適なタイミング
多種多様なオーダーに迅速・タイムリーに対応できるフレキシブルな生産体制
② 最適な量と品質
大ロットにも小ロット多品種にも対応でき、つねに一定の品質を維持する、オフセット印刷/デジタル印刷によるハイブリッド生産体制
③ 最適なリソース
人手に依存せず、つねに最適なリソース配置で適切なコスト運用ができる効率的な生産体制

最適な印刷方式や加工まで踏まえた生産の順番を、ジョブの内容やその生産量に応じて決定し、工程間の滞留を限りなく削減することで、生産工程全体の最適化を図る考え方を基本としています。

既存の設備も生かし、他メーカーの生産設備もサポート

印刷会社ごとに、課題や保有する設備環境は異なります。そのため富士フイルムは、「オープンイノベーションプラットフォーム」という考え方で、自社製品に限らずさまざまなメーカーや協力企業のシステムをインテグレートすることで、最適な生産ラインの実現を提案しています。
独自の業務分析からシステムの導入・運用・保守までをワンストップで支援し、必要に応じてそれぞれのメーカーと協業するなど、最適な提案・サポートを行っています。
また、全工程を一気に自動化することを前提としているわけではなく、既存の設備を可能な限り生かしたいというご要望にも、段階的な省人化・自動化のご提案でお応えします。

図2_スマートファクトリー提案・構築
スマートファクトリーの提案から構築までの流れ

自動化で重要なのは「人協働」と「自立分散型」

スマートファクトリーの実現にあたっては、重要なポイントが2つあると考えています。

① 人協働による自動化
品質を担保する作業などは、人の知見が必要な部分もあります。また、工程全体をマネジメントする人材も必要になります。そのため、人が担うべき役割と、システムで置き換えられる部分とを見極めながら、自動化を図っていくことが重要です。
② 自律分散型システム
入稿から出荷まで流れる一体型の自動化システムでは、ある機器にトラブルが発生すると全工程がストップし、生産性が低下します。工程ごとに自律したシステム化を行うことで、たとえば印刷工程で問題が起きても、その他の工程はジョブを止めずに生産を継続することが可能となります。

図3_自律分散型システム
自律分散型システムの概念図

構築した「最適な生産環境」の維持・管理も重要なポイント

「最適な生産環境」は構築すれば終わりではなく、それを維持・管理していくのも重要なポイントです。最近のデジタルプレスは印刷品質の安定性も向上していますが、オフセット印刷は品質の変動要因が多いため、既存の設備を生かしたスマートファクトリーを実現するには、オフセット印刷で安定した品質の印刷を維持・管理することが求められます。
富士フイルムでは、オフセット印刷だけでなくデジタルプレスも含めた印刷品質管理ソリューション「GA Smile Navi」により、印刷工程全体の課題解決をサポートしています。

富士フイルムブースでは、今回ご紹介した「FUJIFILM Smart Factory」に関する多数の実演デモを予定しておりますので、IGAS2022へご来場いただき、ぜひその価値を体感してください。


■関連ページ
・富士フイルムグループが考える「印刷スマートファクトリー」の詳細はこちら
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