印刷物の測定/観測からわかることは?
印刷品質安定化の評価方法

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印刷物の測定/観測からわかることは?印刷品質安定化の評価方法_キービジュアル

FFGSでは、“良い印刷品質”とは“繰り返し同じ印刷物を作成できること”と考えます。これは、1日を通して同じ印刷物が生産できるということや、別の日にも同じ印刷物が生産できるということです。基本的で当たり前なことのようですが、実現するのは簡単ではありません。
では、繰り返し同じ印刷物を作るためには何が必要でしょうか?

良い印刷品質のために必要なことは品質管理

一つは、色が目標(校正刷り、色基準など)に対して合っていることですが、毎回同じ色にするためには大事なことがあります。それは、印刷が安定しているということです。
“良い印刷品質”のために必要なことは、品質を管理することです。色が合っていることを確認するには、印刷物の色の数値管理が必要であり、印刷を安定させるためには、印刷機械、印刷資材、環境の管理をすることが必要です。
つまり、下のピラミッドの図で示すように、印刷機械や印刷資材、環境の管理を基礎として、色の数値管理を実施することにより、安定した印刷を実現し、良い印刷品質で、良い印刷物を提供できるようになります。これに高精細や高色域などの付加価値をプラスすることで、“より良い印刷物”の作製が可能となります。

印刷現場の品質管理方法

すでに多くの印刷現場では、印刷機械や印刷資材、環境の管理項目を標準化して、印刷品質の維持管理を日々行っているのではないでしょうか。色の数値管理は、主に色(L*a*b*)の色基準との差(⊿E)と、ドットゲイン量の測定により実施します。これらは印刷物の色品質の評価になります。
では、印刷の安定についてはどのように評価すれば良いのでしょうか?

色の数値管理では安定性はわからない

色の数値管理だけで安定性を判断するのは、少し課題があります。なぜなら、印刷物の色は、刷版の網点カーブやインキ濃度などによっても調整が可能であり、印刷機械や印刷資材、環境の管理が有効に働いているかどうかを見落とす可能性があるからです。
これらの調整は、繰り返し同じ印刷物を生産する手段としては有効ですが、印刷が安定していないことが原因で色が合いにくい場合でも、ある程度色を合わせることができるので、もともとあった色ズレの原因がわかりません。

色の数値では安定しているのに色ズレが発生。原因はどこにある?

これでは印刷が本当に安定しているかどうかが判断できず、また、本来であればより効率良く生産できるはずが、生産性を犠牲にして一定の品質に合わせている可能性もあります。
では、印刷物を見ることで、印刷が安定していることを判断する方法はないでしょうか?

網点の観察による印刷品質の判定

FFGSが提供するGA Smile Naviの「印刷診断」では、印刷物を測定/観測することで、印刷の状態を把握することができます。色の現状把握のほか、印刷品質を見ることで、印刷における課題を見える化(または予測)します。これまでに多くの印刷会社様で、印刷物の診断を行ってきました。

印刷品質の診断項目は多岐にわたりますが、ここでは特に重要な“網点品質”に注目します。
“網点品質”の診断は、20%網点の拡大写真を見て、ムラの有無と形状を評価します。これまでの印刷診断結果とその時の印刷現場の声から、“網点品質”は、刷りやすさや印刷機のメンテナンス実施状況との関係があるとわかっています。
つまり、“網点品質”は印刷機械、印刷資材、環境の管理と関係していると考えられるのです。そして、“網点品質”が良いことは、印刷が安定していることを間接的に表していることになります。

印刷品質安定化の評価──印刷基本品質

ほかにも印刷機械、印刷資材、環境の管理と関係している項目がわかっています。紙面内の濃度ムラ、ダブリ/スラー、トーンジャンプ、ゴーストなどです。

これらは、現象が発生していないことが良い品質と考えられるもので、印刷がきちんとできているかの指標となり得ます。
FFGSでは、網点品質、面内濃度ムラ、ダブリ/スラー、トーンジャンプ、ゴーストから得られる評価を“印刷基本品質”とし、印刷の安定を評価する方法として“印刷基本品質”を判定することを考えました。また、蓄積された印刷診断のデータより、管理が十分と考えられる基準を決定しました。
これらの印刷基本品質の基準をクリアしていれば、管理が十分であり、印刷が安定していると判断できます。

FFGSの「印刷診断」を品質管理に取り入れてみませんか?

FFGSでは「印刷診断」により、色の数値化(色が合っているか)と印刷基本品質の評価(印刷が安定しているか)を行います。その診断結果に基づいて、印刷の安定化と、印刷基本品質を向上するお手伝いをいたします。
まずは、現状の印刷品質を確認してみませんか?そして、より良い印刷品質を維持していきましょう。


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