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印刷の品質管理の基礎知識

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コラム第12回目_MV

印刷の品質を左右する要因は、印刷機の状態、紙・インキの種類、刷版上の網点再現など、実に多岐にわたります。「前回の印刷や色見本に色が合わない」「印刷中に色味が変わる」など、印刷が安定せずに苦労されるケースは多いと思います。刷り出しに時間が掛かると工程遅れや損紙増につながりますし、印刷中の色が不安定だと色調整でオペレーターの負担になります。最悪の場合、発注者からのクレームの原因にもなりかねません。
では、安定的に効率的良く印刷するためには、どういった点に注意すれば良いのか、代表的なポイントをご紹介します。

印刷品質の安定性を左右する要因

印刷の品質を管理するポイントとは

上記に挙げたポイントが不安定だと、印刷品質にさまざまな影響を与えます。例えば刷り出しでインキ濃度が安定しないと時間のロスになりますし、給水が適切でないと、汚れや見当ズレなどが起こります。

印刷品質の安定性を図るためには、基準となる印刷品質を見える化して把握していくことが重要です。「仕事ごとに変わる画像や用紙などの資材、日々変化する現場環境や印刷機の状態などに対し、今までは熟練オペレーターが経験と勘を頼りにチェックして印刷品質の安定化を図っていたが、世代交代によりその技術の継承が難しい」という声も良く耳にします。しかし、基準となるポイントを数値で管理することで、いつも一定の品質を保てていることの確認が可能になります。
定期的に印刷物の状態をチェックし、決められた基準の範囲から外れていれば、その原因を特定し基準範囲内に戻す。こうすることで印刷の品質が安定し、トラブルを未然に防ぐことができます。

印刷品質を見える化して把握していく

印刷の品質が安定しないことが原因でトラブルが起こると、資材のムダはもちろん、印刷現場も色味の調整や刷り直しなどの対応に追われ負担が増えます。なによりも、品質クレームや納期遅れなどが発生すると、発注主へ迷惑が掛かるのはもちろん、最悪の場合、会社の信用を失いかねません。
効率良く安定した印刷を行うためにも、まずは印刷診断により現状の把握から始めてはいかがでしょうか。

FFGSでは印刷品質の現状把握や課題発見のお手伝いをしておりますので、お気軽にご相談ください。

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