見積もりと生産設計の見直しで実現する
「生産性向上」と「利益向上」

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新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、不透明な経済状況が続いていますが、このような状況下では、利益を最大化するため、「生産性向上」「製造コストの最適化」「ミス・ロス低減」が重要となります。これらの課題に対しては、すでにさまざまな取り組みをされていると思いますが、なかなか成果が出ずに苦労されている会社も多いのではないでしょうか?

「生産性向上」や「製造原価削減」の取り組みついては、製造機器の更新や増設に目を向けがちですが、製造機器に渡す前の工程が鍵を握っているケースもあります。

その① 見積もり作成による工数削減

印刷業務の受注時には、生産工程のさまざまなコストをもとに、適正利益を確保した見積もりを提示することが重要です。
見積もりを作成する際には、用紙やインキ、刷版などの資材コスト、印刷台数、色数、制作や後加工機の工数、配送費など、さまざまな条件を組み合わせて算出する必要があります。各印刷会社では、MISや見積もり作成システムなどにより、製造原価を算出し、利益を考慮した見積もりを作成・提示していると思いますが、印刷機のサイズや印刷速度、後加工機の工数や生産性などの情報も加味することで、今以上に生産工程全体の原価を精緻に試算できると考えます。その結果、収益の見える化を高い精度で行うことができるのではないでしょうか
さらに、試算時に作成した面付けや殖版などのレイアウトデータを、生産管理や工務部門、制作部門などで利用することで、レイアウト作業の自動化や効率化が可能となり、大幅な工数削減も実現できます。

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その② ジョブの組み合わせを最適化し、利益を最大化

提示した見積もり内容よりも実作業工数の方が多くなることは、利益の持ち出しになるため論外ですが、実作業工数や資材コストを減らすことができれば利益の拡大につながります。複数ジョブの受注情報から、納期やコストに応じて最適な組み合わせで印刷・後加工ができれば、作業工数や印刷台数、用紙などの資材コストを削減でき、利益の最大化を図ることも可能となります。

その③ 生産設計のシステム化

複数の印刷機や後加工機の生産性やコスト、空き状況から最適な機器を選定し、その機器に応じて面付けや付け合わせなどの版面レイアウトを作成するには、あらゆる印刷工程に関する知識と経験が必要です。そのため、生産管理や工務部門の作業は、経験豊富なベテランの力量に依存しているケースが多いと思われますが、この知識と経験をもってしても生産設計作業には多くの時間を要します。
これをシステム化することで、あらかじめ登録した条件に基づいて、誰でも短時間で生産設計作業を行うことが可能となり、生産性の向上はもちろん、多能工化やBCP対策としても有効な手段の一つとなります。

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製造機器に頼らない「生産性向上」と「製造原価削減」について、3つのポイントでご紹介しました。自社の営業や製造フロー、設備によっては該当する部分としない部分があると思います。
一度、自社のフローを確認し、見直しを実施してみてはいかがでしょうか。

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FFGSでは、生産性向上や利益拡大などお客さまの課題解決のお手伝いをいたします。お気軽にご相談ください。

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