オフセット印刷とデジタル印刷をうまく併用するためのポイント

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オフデジ併用のポイント_MV

デジタル印刷機に求められる条件とは?

 今、オフセット印刷を事業の主軸に置きながら、主に小ロット対応などの目的でデジタル印刷を取り入れている、あるいはデジタル印刷の導入を検討しているという印刷会社は多いと思います。しかし、「デジタル印刷機を導入したものの、なかなか有効に活用できていない」「本当にメリットが得られるかどうか不安で、導入に踏み切れていない」といったお悩みもよく耳にします。デジタル印刷機の真価を最大限に引き出し、成果につなげるには、何が必要なのでしょうか。
 今回は、オフセット印刷機とデジタル印刷機、それぞれの特性をうまく生かしながら、より効果的に併用するためのポイントについてご紹介しましょう。

オフセット印刷機・デジタル印刷機の強みを知る
 オフセット印刷機とデジタル印刷機を効果的に併用して生産工程全体のパフォーマンスを高めるには、各印刷機の特性を踏まえた運用を検討する必要があります。大きく分けると、オフセット印刷機は中~大ロット向きで高品質ニーズに最適。一方デジタル印刷機は小ロット向きで特別なスキルが不要という特徴があり、ジョブの内容や生産工程の課題に応じて使い分けることで、設備の有効活用を図ることができます。

メリットとデメリット

ジョブの振り分け基準を見直す
 例えば、オフセット機とトナータイプのデジタル機を併用する場合、採算分岐点は、材料コストだけに着目すると300~500通しになりますが、付帯作業(段取り替えや後加工など)も含めた人件費や時間効率などを評価に加えると、2,000~3,000通しになることも珍しくありません。ですから、現在のジョブの振り分けが本当に「最適」かどうか、あらためて見直すことをお勧めします。

採算分岐グラフ

「生産機」の観点でデジタル印刷機を選定し、運用環境を整える
 オフセット印刷機とシームレスに併用するためには、どんなデジタル印刷機を選べばいいでしょうか。ポイントになるのは、品質と信頼性。「オフセットと遜色のない仕上がり品質が得られるかどうか」「1,000枚単位の連続出力でも色再現や見当精度が変動しないか」「さまざまな用紙を安定して出力できるか」といった観点で考え、本当に生産機として使えるかどうかを見極めることが重要です。
 また、運用面では、「共通の色基準に基づいた印刷品質の維持・管理」や、「ジョブの振り分け判断を行う生産管理の効率化」「プリフライトや面付けなどの出力データ準備の効率化」を進めることで、デジタル印刷機のポテンシャルを最大限に引き出すことが可能になります。


なぜ選ばれている?
生産機として高く評価されるRevoria Press PC1120
その圧倒的パフォーマンスを支える独自技術

技術解説

 これまで経営基盤・生産基盤を支えてきたオフセット印刷に、デジタル印刷のメリットを調和させ、全体最適化を図ることで、生産効率の改善、人材の確保といった課題の解決が可能になるほか、無駄な時間・工数・コストの削減により「利益を出せる生産基盤」が実現。さらには、デジタル印刷機ならではの機能を生かした新たな仕事の獲得、ビジネス領域の拡大など、成長戦略の幅も大きく広がります。
 FFGSでは、オフセット機/デジタル機の効果的な併用に向け、ジョブ分析からシステムの導入・運用まで一貫してサポートいたしますので、ぜひお気軽にご相談ください。


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