大平印刷株式会社様
データ・情報の集約により大幅な効率化を実現、残業削減へ

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大平印刷株式会社様のMV

ワークフローシステム FUJIFILM WORKFLOW XMF導入事例

左から
執行役員 営業企画部 統括部長 杉本 豊明氏
制作部副部長 プリンティングディレクター 石田 幸義氏


■導入の経緯|制作作業の正確性とオンライン校正による効率化効果が決め手に

昭和32年創立の大平印刷株式会社は、清酒「松竹梅」で有名な宝酒造㈱やタカラバイオ㈱などが名を連ねる「宝グループ」のグループ企業で、各種商業印刷、ラベル・パッケージ、Web制作・プロモーション、特殊印刷などを手掛けている。こうした各種業務をスピーディかつ的確に進め効率化を図るため、ワークフローシステム「XMF」「XMF Remote」を同社では活用している。

「XMF」「XMF Remote」を同社が導入し、他社ワークフローから置き換えたのは4年前である。同社がワークフローシステム導入を検討していたところ、顧客など外部との連携や制作作業の正確性などの性能品質を「XMF」が保有していたことが採用の決め手となった。とくに校正などのやりとりに関して、「XMF」「XMF Remote」を使えば営業が外出先からでも具体的な指示ができ、効率化が進むと判断し導入した

■導入の効果|データ・情報の集約により顧客とのやり取りを効率化し、残業削減にも貢献

導入してから、約半年で完全に「XMF」運用に移行したという同社では、「XMF Remote」は、社内メンバーだけでなく、主要な顧客に使ってもらっているという。

さらに同社制作部副部長の石田幸義氏は「XMF Remoteは文字やデザインメインの印刷物はもちろんだが、写真メインの印刷物にも活用している。例えば写真内の部分的な色調変更が必要になった場合、修正後データと修正前データを重ねて見ることができる。CTP出力前の検版精度が向上されただけでなく、営業が外から修正されていることを確認することも可能であり、顧客に説明する際のポイントにもなる」と制作の立場から、導入当初想定していたのとは別の効果が出ていることを話してくれた。

もちろん、写真がメインの印刷物であるので、主要な校正は紙メディアとなるが、その中で微妙な修正が必要になった場合、重要な修正だが紙メディアでは判断しにくい修正などの確認にも「XMF Remote」が役立つということである。

「デザインを社外デザイナーなどに発注し、その同一データを顧客、デザイナー、当社で同じジョブを見ながらデータ確認ができることは大きなポイントだ。当社は様々なデザイン会社や制作会社と一緒に仕事をすることが多いが、細かなやり取りが多くなると、どうしても煩雑になってしまっていた。『XMF Remote』導入により、データ・情報の集約ができるようになったことで一部の顧客とのやり取りが非常に効率的になった。『XMF Remote』を使っていただいている顧客からは、直観的で使いやすいと好評だ」と同社執行役員の杉本豊明氏は、顧客との関係性強化につながっていることを話してくれた。

XMF、XMF Remoteを使用して作業している画像
「XMF」「XMF Remote」で会社全体の効率化を図る

スピーディで正確、そして効率的、これが同社のワークフローへ求めていることのようだ。さらに同社の残業削減に影響していることもあげられる。
「様々な残業を減らす取り組みをしているが、その中の一つとしても『XMF』は貢献している。社内インフラ、社内体制、『XMF』『XMF Remote』と、いろいろと組み合わせて働き方改革を推進している」と杉本執行役員はいう。

とかく印刷物制作では、夕方に修正が入り、翌朝校正出しが避けられない場合があるが、これは同社でも同じ。それに対して制作部では時差勤務体制を敷いており、計画を立て出勤時間をずらしているという。
「会社として残業削減に取り組んでおり、作業の平準化と多能工化を進めている。最近は社員にも浸透してきており、どうすれば残業を少なくできるかそれぞれが考えるようになった。『XMF』を作業の平準化を進める上で、さらに活用できるのではないかと期待している」と杉本執行役員は説明してくれた。

大平印刷株式会社様の印刷物の画像
同社の印刷物を展示している

■今後の展望|オンライン校正を活用したさらなる効率化と顧客の信頼獲得へ

このように、社内インフラ、社内体制、「XMF」「XMF Remote」を使い、会社全体の効率化を進めている同社に今後の展望を聞くと、まずMISと「XMF」の連携強化に加え、今まで以上にオンライン校正での進捗を増やしてくという意向がある。

XMF」「XMF Remote」では、RIP済みのデータが表示されるため、最終印刷物と同じ結果が確認できるので、これを「顧客にメリットであると感じてもらえるように説明をし、オンライン校正での責了を増やしたい」と杉本執行役員は言い、さらに「当社は顧客の課題解決のための提案を強力に進めており、印刷物製造はその中の一つと考えている。当社は印刷会社なので、顧客からは絶対ミスが起きない印刷物を期待されている。その顧客の期待に応えるためにも、これまで以上に『XMF』を活用し、正確性と効率化を図ると共に、顧客の信頼を得ることが最も重要だと考えている」と話してくれた。

(日本印刷新聞社様2019年6月取材)

※掲載内容は、取材当時のものであり、一部変更が生じている場合がございます。ご了承ください。


■お客様プロフィール
大平印刷株式会社
創立: 1957年
住所: 京都市伏見区舞台町1番地
URL: https://www.taihei.co.jp/

■関連リンク
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