株式会社 昭和堂様
他社オンライン校正システムからスタートし、
XMF Remoteで一気に採用拡大。
全ジョブ運用によるジョブ進捗の一元管理と共有で
制作業務が大幅に効率化

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XMF Remote事例紹介 株式会社昭和堂様MV

XMF Remote導入事例


株式会社昭和堂様_社外画像 株式会社昭和堂(本社:長崎県諫早市長野町1007-2、代表取締役社長:永江正澄氏)は、2013年に富士フイルムのWebポータルシステム『XMF Remote』を導入し、これまでに約90社の既存顧客への採用で関係強化を図るとともに、20社以上の新規顧客獲得を実現。また、リモート校正により、顧客とのやり取りの窓口を営業ではなく編集担当者に一本化したことで、制作業務の効率化も果たしている。XMF Remoteの運用方法やメリット、新規顧客獲得のポイントなどについて、永江正澄社長、ビジネスマーケティングチーム(Biz Quest)室長・永江嘉國氏、イメージング・プロダクト本部 執行役 生産本部長・中尾憲治氏に伺った。

■「コミュニケーションを多角的にサポートする会社」を目指して

 昭和堂は、現相談役である永江正國氏が1951年に創業。ガリ版、活版、オフセット、手動写植機、電算写植機そしてDTPと、時代に合わせて設備を進化させ、つねにクライアントの多様な要望に応えられる体制を整えてきた。主なクライアントは、観光関連企業や官公庁などである。
 同社は、商業印刷を軸としながら、新規事業の立ち上げにも積極的に取り組んでいる。その一つが、2013年に開始したパッケージ事業だ。本社敷地内に『NEXT』と名付けた新工場を開設し、薄紙から厚紙まで対応のLED UVオフセット機(6色+コーター機)を導入。同事業は2020年8月期において、売上高の約2割を占める規模にまで成長している。
 2019年には、新規事業立ち上げをミッションとした『Biz Quest(ビズ・クエスト)』という部署を新設し、永江室長がその責任者となった。Biz Questでは、お客様のインサイドセールスなど営業効率を高めるための支援を手がけている。具体的には、配信したメルマガに反応があった潜在顧客をリスト化して営業活動に活かす、あるいは、出展した展示会の来場者を追客する、といったサポートを行なう。さらに、2020年には動画事業も開始した。
「以前は、当社がお客さまに提供できるものはリーフレットなどの印刷物やWebサイト制作・情報処理・サインディスプレイ制作でしたが、2011年からはパッケージ、そして今回、以前から手掛けてきた動画制作も本格的活動を行い、より幅広い提案が可能になりました」(永江室長)
 この事業では、単に動画を制作するだけでなく、その配信戦略なども合わせて提案している。
「パッケージや動画はそれだけで1つの事業という考え方ではなく、紙媒体やWebサイトなども含め、あらゆる商材がお客さまに提案するさまざまな企画の中の一要素として考えています」(永江社長)
 また、「我々が提供する商材に情報収集機能を持たせる」ことを目指して、発信した情報に対する反応を収集・分析し、次の施策の企画提案に活用する取り組みも始めている。ダイレクトメールやポスティングのチラシ、商品パッケージなどにQRコードを印刷。そこからのアクセス情報を収集・分析し、クライアントのマーケティングに活用するというものだ。
「私どもは、印刷物を最終成果物としない、『新しいお役立ち商材の開発と利益創出をスローガンに』、企業の販促活動をはじめ、お客さまのコミュニケーションをさまざまな角度からサポートする会社づくりを目指しています」(永江社長)

パッケージ画像

同社が手がけたオリジナルパッケージの数々


■「使いやすさ」を重視し他社システムから切り替え

 同社は、「既存顧客との関係強化」「社内業務の効率化」を主な目的として、2012年に他社のWebポータルシステムを導入したが、その翌年(2013年)、XMF Remoteに切り替えた。以前のシステムは、クライアントが理解し活用するには難しく、中尾執行役とシステムエンジニア2名で約30社に提案したものの、1社も採用に至らなかったという。1年ほど試行錯誤を続け、成果が得られない中、中尾執行役は、すでに実績のあったXMF Remoteに着目。服部プロセス株式会社(兵庫県神戸市)や株式会社アサプリ(三重県桑名市)といった導入企業を見学しながら検討を重ねた。これらの企業では、すでに多くのクライアントとXMF Remoteによるオンライン校正を実施しており、クライアントと制作オペレーターとのスムーズなコミュニケーション、全ジョブ運用による制作現場の作業効率化や情報の共有化などを実現していた。そこでポイントになっていたのは、直感的に使えるGUIがもたらす使い勝手の良さだった。
見学させていただいた企業では、実際の運用状況を拝見しただけでなく、XMF Remoteを社内に展開・定着させるポイントなどについての実践的なアドバイスもいただき、本当に参考になりました」(中尾執行役)
 こうした活用実績や現場のリアルな意見などを踏まえ、XMF Remoteへの切り替えを決定した。
 導入後1年の間に、約60社にオンライン校正を提案し、そのうち約20社が直ぐに採用。その後徐々に運用先は増えていき、現在では約110社と運用するまでになっている。社内では全ジョブ運用を実践しており、月あたり約800件のジョブを登録している。
以前、他社システムを提案してご採用いただけなかったお客さまにも、あらためてXMF Remoteをご提案したところ、20社ほどのお客さまに採用していただけました。XMF Remoteは操作性に優れているので、お客さまにとっても敷居が低く、使い方を理解していただきやすいと感じています。わずか数アクションで完結できることをご説明すると、『そんなに簡単なのであれば使ってみようか』という反応をいただけるので、非常に提案しやすいですね」(中尾執行役)


■校正の窓口を一本化し、より効率的な制作フローを実現

 XMF Remote導入以前、同社では工程ごとに異なる部署がデータや情報を管理していたため、ジョブの進捗を確認するには、さまざまな部署から情報を収集する必要があった。しかしXMF Remoteを導入したことで、ジョブの進捗状況を一元的に管理・共有できるようになるなど、情報の流れが効率化した。また、以前は工程間でのデータ受け渡しの際にミスが発生することがあったが、そうしたトラブルはゼロになった。
 さらに、ワークフローシステム『XMF』のジョブテンプレート作成機能を活用することで、プリプレス工程の自動化も進んだ。とくに、名刺などの定型の仕事は面付けも自動化され、制作オペレーターがジョブのデータを製版部門に渡す際にはすでに面付けまで済んだ状態となっている。テンプレートがない仕事についても、既存のテンプレートを組み合わせて面付け作業を効率化できるようになっている。
 CTP出力も、面付け済みのデータをそのまま出力できるようになるなど、大幅な効率化が進んでいる。これにより、従来3名で担当していたCTP出力は、現在、1名でこなせている。なお同社では、POD・オフセット印刷どちらにも効率的に対応できるハイブリッドワークフローを確立しており、PODの仕事では面付け済みデータをダイレクトに出力する。
 オンライン校正におけるクライアントとのやり取りは、制作部門の編集担当者が窓口になって行なっている。クライアントからの修正指示はまず編集担当が確認し、不明な部分があれば編集担当がクライアントと直接電話などで確認する。確認が取れたらDTPオペレーターに作業の指示を出す。その際、必要に応じて口頭でも作業内容を説明する。オペレーターは指示に基づいて、画面を見ながらデータを修正する。修正されたデータは、編集担当が確認・承認した上で、XMF Remoteでクライアントに公開する。
 編集担当者はディレクターとしての役割も担う。たとえば、クライアントの意向をデザインに反映したり、原稿の内容を精査してより良いデザインになるようアドバイスしたりする。このような体制になっているのは、データ制作時間を短縮し、制作工程全体の生産性を高めるためである。編集担当が窓口になることで、特定のオペレーターに負荷が偏ることを防ぎ、作業配分の最適化を図っているのだ。現在、制作部門は編集6名、オペレーター16名の体制となっている。
 クライアントと制作部門とのやり取りは、XMF Remoteから自動送信される通知メールによって営業スタッフにも共有されるため、営業部門でも仕事の進捗状況をリアルタイムに把握することができている。また編集担当も、営業とクライアントとのやり取りをXMF Remote経由で知ることができる。つまり、XMF Remoteを軸に、クライアントと営業・制作部門間のスムーズな情報共有が実現している。

パソコンを操作している画像

社内とクライアント間、部門間でのスムーズな情報共有が効率化につながっている


■オンライン校正の提案で20社以上の新規顧客を獲得

 XMF Remoteの活用は、営業面にもメリットをもたらしている。たとえば、クライアントに校正紙を届けたり持ち帰ったりする移動時間の削減。その分、営業の本来の仕事である新たな企画提案に、より多くの時間を使えるようになっている。
 クライアントへのXMF Remoteの提案は、とくに20代・30代の若い営業スタッフが積極的だという。
「若い世代は日頃からインターネットを使って物事を進めていくことに慣れていますから、こうしたオンラインのやり取りにも馴染むのが早いですね。お客さまへの説明もやはり上手だと思います」(中尾執行役)
 同社の拠点からの物理的距離が遠い、あるいは、校正担当者が複数いるなど、XMF Remoteの利点が発揮されやすい条件のクライアントに、重点的に提案を進めている。
 XMF Remoteの提案が新規受注に結びついた例も多くある。その一つが、ある国立大学医学部の業績年報の仕事だ。業績年報は、医学部に約75ある講座の活動をまとめて1冊にしたものである。以前は、大学事務局の担当者が校正紙をすべての講座の教員に配布し、赤字が入ったものを回収・修正していた。事務局・教員のこうした作業の負荷を軽減するため、2017年からXMF Remoteによるオンライン校正を採用。現在、各講座の教員はXMF Remote上で校正を行なっているため、事務局の赤字原稿取りまとめの作業負荷は大幅に低減している。この導入効果が評価され、昭和堂ではこの仕事を毎年リピート受注しているほか、XMF Remoteの使いやすさを体感した教員から、別の新規の仕事を受注することもあるという。
 Biz Questや、企画・デザインを手がけるトップラン事業部では、コンペや新規提案の際に必ずXMF Remoteの紹介を盛り込んでいる。最近のコンペでは、業務効率化の提案も求められるケースが増えており、校正に関する作業フローも評価対象になることが多いという。
「こうした案件では、XMF Remoteは非常に大きな訴求力を持つと感じています。とくに、校正担当者が若い方の場合には、実際の採用につながるケースが多いですね。現在XMF Remoteをご採用いただいているお客さま約110社のうち、2割ほどが、コンペでのプロポーザルをきっかけに取引を開始した企業です」(永江室長)


■自社の強みを伸ばすためのツールとして期待

 永江室長は、昨今のコロナ禍で、クライアントから期待される範囲が大きくなったと感じている。たとえば、印刷物とオンラインを組み合わせた施策や、販促キャンペーン全体の企画の提案などを求められるケースが増えているという。
「最近、コンペでは同業の印刷会社さんだけでなく広告代理店さんなどと競合することが多くなっています」(永江室長)
 同社では、従来の印刷の枠を超えた幅広い提案を、すべての営業スタッフが行なえるよう、企画提案から手がけた仕事の事例集を作成している。冊子版とデジタルブック版を用意し、営業活動の中でクライアントに案内しているほか、Web経由での新規受注にもつなげようと、ホームページにも掲載している。
 さらに、Biz Questでは、価格競争に巻き込まれず提案力で仕事を獲得するため、マーケティング部隊を立ち上げ、営業とは異なる立ち位置でクライアントにアプローチする取り組みも進めている。その一環として、オンラインのシステムを有効に活用し、印刷物とWebや動画を組み合わせたプロモーションや、より効果的・効率的な制作手法などの提案に取り組んでいる。XMF Remoteによるオンライン校正の提案もその一つだ。
「これからも、オンライン校正などによるお客さまの業務効率化の提案はもちろん、新たなサービスの開発・提供にも積極的に取り組み、お客さまの満足度向上を目指していきます。その中でXMF Remoteは、当社の営業力・マーケティング力・制作力のさらなる強化に貢献してくれると期待しています」(永江社長)


■お客様プロフィール
株式会社昭和堂
住所: 長崎県諌早市長野町1007-2
URL: https://www.showado.co.jp/

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