Straub Druck+Medien AG様
最新のJet Press 750Sを加えたJet Press3台体制で繁忙期には毎月「最大250万枚」の高速・大量出力を目指す

記事をシェアする

Straub Druck+Medien AG様のMV

CEO Francisco Martinez氏とJet Press 750S

B2サイズ枚葉型インクジェットデジタルプレス「Jet Press 750S」導入事例

ドイツ・シュランベルクに拠点を置く商業印刷会社『Straub Druck + Medien AG』(以下Straub Druck社)は、2014年末から2016年にかけて次々と2台の『Jet Press 720S』を導入し、この2年間、「新規顧客の拡大」「売上・生産高の飛躍的な向上」を達成してきた。そんな同社が2019年5月に、さらなる成長を期して最新鋭機の『Jet Press 750S』を増設。わずか4年半のうちに立て続けに3台のJet Pressを導入した背景と企業戦略、『Jet Press 750S』に対する具体的な評価などを、CEOを務めるFrancisco Martinez氏(以下マルティネス氏)に話を聞いた。


■導入の背景|堅調なビジネス成長を加速すべく、入れ替えよりも追加導入を決断

 Straub Druck社は、高級ブランド向けのパンフレットを始め、短期間のプロモーション用パッケージやカレンダー、バリアブルDMなど、大ロットから小ロットまで幅広く、多種多様な後加工にもしっかりと対応しながらつねに高品位に迅速に作成し、ドイツ国内外の顧客に提供し続けている。それら多彩な仕事の中で2台のJet Press 720Sが有効に活用されていることはすでに広く知られているが、同社が今回3台目として『Jet Press 750S』を追加導入したことに対し、CEOのマルティネス氏は次のように説明する。
当社は現在、2台のJet Pressのおかげもあり、前年比35%の成長を着実に達成しています。増え続ける受注に遅れをとらずに対応していくには、先手を打って、Jet Pressの生産体制を強化していかなければなりません。そこでまず考えたのは、2台あるJet Press 720Sの1台を最新の『750S』に入れ替えることでした。720Sの品質の高さや稼働性の高さは非常に優れていますが、『750S』では、それがさらに向上していたからです。しかし、抜群のコンビネーションでフル回転していた720S同士の相乗力を切り崩してしまうのも惜しい。結局どちらの720Sも手放せなくなり、当面は3台体制でJet Pressの生産性を最大限まで高めていこうと考えました」
同社の堅実な成長には、Jet Pressが実現する高品質により競合との差別化が図れたことと、Jet Pressの優れた機器安定性により納期厳守が可能になったことで、Web to Print事業が拡大したことが大きく寄与しているという


■性能の評価|品質・生産性・環境性・省スペース・省力効果、すべてがハイレベル

 Jet Press 720Sのメリットを知り尽くしているマルティネス氏の目に、“750Sの進化”はどのように映っているのだろうか。
「いまも720Sに対する高い評価は変わりませんが、さすがに最新型の『750S』では、品質、生産性、稼働性などが確実にレベルアップしていますね。とくに生産性の高さは一目瞭然です。最初の1カ月の運用でいきなり100万枚の出力を達成しましたが、本格的に24時間稼働を始めたらさらに増加していくでしょう。この先、クリスマスへ向けての繁忙期には、3台のJet Pressで毎月最大250万枚の出力が可能になるだろうと期待しています。それから、洗練された外観とディスプレイが目を引く、デザインの美しさも魅力ですね。よりコンパクトになり、設置スペースを節約することもできています」
3台で毎月最大250万枚という生産性は、他社のデジタルプレスでもスペック上は実現可能な数字だが、同社は、「Jet Pressは、優れた機器安定性によりダウンタイムを最小限に抑え、高い生産性を実際に常に安定的に実現できる」という点を高く評価しているという。

 2台のJet Press 720Sを使いこなしてきた同社のCEOだけあって、実践的な新機能の効果も見逃さない。
新たに搭載された乾燥機構では、乾燥温度をより細かく制御し微調整することができ、とても使いやすいです。乾燥作業の効率が大幅に高まるだけでなく、印刷できる基材の選択肢も広がりました。また、タブレットやスマートフォンから、750Sの稼働状況や消耗品の補充状況を確認できるソフトウェアインターフェースは、生産工程の見える化に役立たせていただいています。当社も非常に気に入って積極的に活用していますよ」

 産業界における最優先課題の一つ「環境対策」への貢献度も高いという。
「最初に導入したJet Press 720Sも、さまざまな環境認証の取得に大いに役立ってくれましたが、『750S』では消費電力が23%削減されており、省エネ・省資源へのさらなる貢献が期待できます。世界各国で“持続可能性”を求める声が強まっている中、そうしたお客さまのご要望にしっかりお応えするためにも、いまやJet Pressは我々にとって、なくてはならない存在になっています」

 1台目のJet Pressを導入する前から数年間にわたり富士フイルムが提供してきたサービスやサポートについて、マルティネス氏は「どんなときも変わらず、他のどこにも負けないレベルの販売・導入サポートを実施してくれるのが富士フイルムの最大の強みだ」と高く評価する。そんな言葉を受け、Fujifilm Graphic System EMEAのデジタルプレスソリューション部長・青木太郎は、こう締め括った。
「すべての仕事に最高の品質とスピードを追求し戦略性を重んじるStraub Druck社が、富士フイルムのインクジェット技術に絶対の信頼を置き、3台目も『Jet Press 750S』を選んでくださったことに、心から感謝しています。また、最初の2台の720Sが、これまで通り同社の事業に大きな影響を与えていることも嬉しい限りです。『Jet Press 750S』がこれからデジタル印刷における“品質・生産性・稼働性”の新たな基準になっていくのは間違いありません。今回の『Jet Press 750S』導入が、Straub Druck社の、より一層のビジネス拡大に繋がるものと確信しています」

(2019年7月取材)

※掲載内容は、取材当時のものであり、一部変更が生じている場合がございます。ご了承ください。


■お客様プロフィール
Straub Druck + Medien AG
所在地: ドイツ・シュランベルク
URL: https://www.straub-druck.de/

■関連リンク
B2サイズ枚葉型インクジェットデジタルプレス「Jet Press 750S」の詳細はこちら

記事をシェアする

お客様の事例一覧へ戻る