プリンテック株式会社様
導入から5年「Acuity LED 1600」で成し遂げたプリントビジネス拡大

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UVインクジェットプリンター「Acuity LED 1600」導入事例

デジタルプリントによる内装、フロアマーキング、カーラッピング、看板などの出力から施工までを手掛けるプリンテック株式会社(本社:東京都板橋区本町23-23、社長:三木力雄氏)では、内装から屋外サインなどへと業務領域を拡大していく過程で、UVインクジェットプリンターに着目。コンパクトなサイズと製品品質および生産性の高さから、2012年に「Acuity LED 1600」を導入した。
導入から5年、「Acuity LED 1600」をどのように活用し、成果を上げてきたか。事業統括グループ係長の三堂寛史氏、製作グループマネージャーの大越圭子氏に話を伺った。


■板物の作業時間とコストを大幅削減

2012年当時、「Acuity LED 1600」を導入した背景には、同社の抱える悩みがあった。
「「Acuity LED 1600」導入以前は、溶剤インク・水性インク用プリンターしか所有していませんでした。そのため、屋外サインなど板物の仕事を受注すると、出力から乾燥、ボードへの貼り込みまでを内製した後、外部の協力会社に委託し、形状加工などを行って納品していたので、とにかく時間とコストがかかっていました。」(三堂氏)

そこで、納期短縮とコスト削減を実現するために着目したのがUVインクジェットプリンター。複数の機種を比較検討した結果、「Acuity LED 1600」とカッティングマシンを同時に導入した。
「これによって、ダイレクトプリントからカッティングまでを内製化でき、作業時間は従来の約1/3となりました。一番大きかったのは、乾燥時間が不要になったこと。以前は最大24時間乾燥させてから後工程を行っていたが、出力後、すぐに加工に入れるようになったのは非常に助かりました。また、「Acuity LED 1600」ではメディアに直接プリントできるため、出力後にラミネート加工し、ボードに貼り込む工程も不要に。2工程を削減してすぐにカット作業に入れるようになったほか、ラミネートに異物が入り込むなどのリスクも解消しました」(大越氏)

また、UVインクの特性を活かして幅広い種類のメディアに出力可能になったことで、従来主力としていた溶剤や水性インク用のシートやフィルム以外のメディアへと受注を拡大していくきっかけにもなったという。


ウインドウ装飾や店舗内装のトレンドにマッチした白の表現力

「Acuity LED 1600」を使用したプリンテック社屋窓

同社では、現在最も力を入れているというウインドウ装飾分野でも、「Acuity LED 1600」の利点を生かした業務展開を進めている。
「近年のウインドウ装飾のトレンドとして、遠くから見ると目隠し効果のあるグラデーションに見え、近くで見るとドットの集合体であることがわかるドット・グラデーションがあります。これに加えて最近では、ガラスを表と裏から二重装飾し、見る側の視点が移動すると動きのある視覚効果を演出するために、モアレを効果的に見せるといったデザイン性の高い装飾も増えています。これは、デジタルメディアの普及にともない、変化するビジュアルに関心が高まっていることの証左だと考えています。当社でも、特にアパレル系のお客様などからご相談を受けて、こうした装飾物を制作することが増えています」(三堂氏)

そのようなケースで欠かせない武器となっているのが、「Acuity LED 1600」のインク性能だという。
溶剤インクと比較すると、白の濃度がぜんぜん違う。圧倒的に濃いんです。一度塗りでほぼ不透過の白が出るので、非常に表現の幅が広がりますね。溶剤インクで同じ濃度を出そうとすると複数回塗り重ねなければならず、比較にならないほど時間がかかってしまいます」(大越氏)

一方、白とカラーの2層・3層プリントなども非常にスピーディーに美しい仕上がりを実現でき、満足度は高いという。
「エスカレーターのガラス側面に、カラーの間に白を挟んだ3層プリントのフィルムを貼り、エスカレーターの内と外から図柄が見えるようにしたケースなども、ワンパスで全く透過しない非常にきれいな出力物が制作でき、とても助かりました」(三堂氏)

「Acuity LED 1600」を使用したショールームのエントランス装飾

アパレル系店舗のインテリアなどでは、同社のグループ会社(リンテックサインシステム株式会社)が提供する内装用高級装飾シート「パロア」にプリントを行うケースも多い。事前に各種プリンターで制作したサンプルを持ち込んでクライアントに選択してもらうが、インクの濃度の高さから「Acuity LED 1600」指定で注文を受けることも少なくないという。
木目やパールカラーの装飾シートに直接プリントしても、白が非常にクリアに出ます。特にアパレルのお客様はパールカラーを要望されることが多く、白がパキッと乗っていると非常に高級感が出るので、高い評価をいただけていますね」(大越氏)


■クリアインクの活用でさらなる業務範囲の拡大を

「Acuity LED 1600」の機能をいかんなく生かし、5年間で着実に事業領域を拡大してきたプリンテック株式会社。さらなる成長に向けて、どのような展望を描いているのか。
「今後も継続して注力すべきは、やはりウインドウ装飾です。壁紙と比べると単価も高いので、『Acuity LED 1600』の機能をもっと活用して、幅広いお客様にさらに価値の高い提案を行っていけたらと考えています。特に、現在はあまり活用できていないクリアインク。そもそも、インクジェットでもクリアインクが使えることを知っている業者さんが少ないので、今後はこちらから啓発を重ね、飲食店のファサードや入り口ドアのステンドグラス風装飾など、多彩な制作物に活用していただきたいと思っています」(三堂氏)


■お客様プロフィール
プリンテック株式会社
本社:  東京都板橋区本町23-23
URL:  http://printec-net.co.jp/

■関連リンク
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