コトブキ印刷株式会社様
感圧紙適性と印刷品質の高さでオフセットJOBをRevoriaに移行。
導入後4ヶ月で31万枚/月を生産し、工場の効率化を実現。

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コトブキ印刷株式会社様_事例紹介MV

Revoria Press EC1100導入事例


 1951年創業のコトブキ印刷株式会社(本社:茨城県水戸市千波町2398-1、代表取締役:江幡修氏)は、2023年11月に富士フイルムビジネスイノベーション(以下、FB)のフルカラープロダクションプリンター『Revoria Press EC1100』(以下EC1100)を導入し、ナンバリング入り複写伝票や小ロットの企業・団体などの報告書といったオフセット印刷で行なっていたJOBをデジタルに移行し工場の生産体制の効率化を実現した。EC1100導入の背景や目的、その導入効果、今後の展開などについて、代表取締役・江幡修氏、常務取締役・後藤孝之氏、取締役統括部長・若菜真氏、工務部企画デザイン課・髙信正男氏に伺った。

■ナンバリング装置の故障をきっかけに、デジタル印刷機を検討。感圧紙対応力と印刷品質・機能性の高さでEC1100を導入。

 コトブキ印刷は、伝票類などの事務用印刷や報告書などの文字ものを中心に商業印刷も手掛ける総合印刷会社。企画・デザイン・印刷・製本を社内で一貫して行ない、仕事の8割以上を内製化している。同社はナンバリングが入る複写伝票など事務用印刷が売り上げの約4割あり、重要な商材となっていたが、その生産に不可欠なオフセット印刷用のナンバリング装置が故障し、部品の調達も難しくなっていたことから、バリアブル印刷が可能なデジタル印刷機でこれらのJOBを生産することを検討し始めた。
 「会社としては、ナンバリングが必要な仕事は外注するという選択肢も考えていました。でも印刷物が減少してきた中でもかなりの需要があるこの仕事は、新たな生産ラインを組んででも内製化すべきではないかと、若菜取締役と一緒に社長を説得しました」(後藤常務)
 オフセットで行なっていたナンバリング入りの感圧紙伝票の大量JOBをデジタル印刷機に移行するため、後藤常務と若菜取締役は様々なデジタル印刷機の情報を集めた。感圧紙に対応しているか、生産性はどうかなどのスペックを比較し、気になるデジタル印刷機を導入している印刷会社には工場を訪問させてもらい実機を見学した。EC1100の選定理由について、若菜取締役はこう語る。「まず“感圧紙対応”が仕様書にしっかり記載されていたことが大きかったですね。他社のデジタル印刷機でも刷れるようでしたが、明記されていたのはEC1100だけでした。また生産性が高いことやモノクロ印刷品質が非常に高かったこと、あと封筒も印刷できることも大きな魅力でした」(若菜取締役)
 しかし、検討を始めた当初は、実はEC1100は選定対象から外されていた時期もあったという。「導入コストがそれなりに高いですからね(笑)、しかし、生産性や印刷品質、機能性の高さを確認して、やはり当社にとって重要なJOBをこなしてもらう生産機として信頼できるのは『これしかない』と考えて、決めました」(江幡社長)


■既存のオフセットJOBをスムーズに置き換えて、導入4ヶ月後に月産31万枚を達成

使用現場

 同社は2023年11月にEC1100を導入。工場長や企画デザインの部門長などを歴任し、さまざまな工程を熟知するベテランの髙信氏が、江幡社長から運用を任された。
 「デジタル印刷機で感圧紙を刷っている印刷会社はまだ少なかったと思います。複写伝票の生産が軌道にのるまでには多少時間はかかりましたね。それでもFBさんにしっかりサポートしてもらって、無事にオフからの切り替えを実現できました。しかも印刷精度がとても高くて、これにはとても満足しています」(髙信氏)
 髙信氏はEC1100の印刷品質の高さに着目し、オフセット機で印刷していた報告書や決算書などのカラーの冊子をEC1100で生産することを提案、これらのJOBもデジタルへの切り替えに成功した。「以前から当社ではDocuColor5656を校正などで使用していたんですが、今回のEC1100は、実際にカラーを通したら、比べ物にならないぐらいキレイでびっくりしました。これならお客様にもご納得いただけると感じました」(若菜取締役)
 オフセットの仕事をEC1100に切り替えるに当たり、営業担当者はEC1100で印刷した見本を持って全ての顧客をまわり、確認を行なった。中でも、今まで号数を重ねてきた歴史のある広報誌などの顧客には、特に丁寧に説明したという。「お客様の反応を心配していた部分もあるのですが、実際に持っていくと『違いがないどころか、より高精細だよね』というお声もいただくこともありました。切り替えたことで、逆にものすごく喜ばれています」(後藤常務)
 このように積極的にEC1100への切り替えを進めた結果、導入してわずか4ヶ月後の3月には、早くも月産約31万枚の生産能力を発揮した。「当社では今のところ、300部をオフセットとEC1100を使い分ける基準にしています。でも、工場全体の稼働状況などを勘案して、300部以下の仕事をオフセット機で印刷することもあるんです。EC1100がいっぱいな時は、オフセット機を柔軟に活用することで、工場全体の効率が上がります。営業と工場で話し合ってすり合わせしながら最適な方法で生産しています」(若菜取締役)。
 また、髙信氏は、長い経験から培ってきた製本工程の知見を踏まえてEC1100を運用することで、工場全体の生産性も高めている。「例えば、報告書の仕事では印刷したものをそのまま製本機にかけることができるので、乾燥の時間や折りの工程を省くことができています。またデジタル機は複写伝票1枚ずつプリントする順番をセットできるので帳合の工程が不要です。EC1100のお陰で製本作業がかなり軽減されました。毎年3月は製本が忙しいのですが、今年は本当に残業が少なくなりました」(髙信氏)


■EC1100は、本当にもう1台あっても良いなという機械

 EC1100の導入で、営業が“自分がつくりたいものを製作して顧客に提案する”といったチャレンジができるようになったという。「EC1100を使えば、実際に販売する実物を1部からつくることができます。色も含めて、実物をお客様に見せて提案できるのは大きい。百聞は一見にしかずです。」(後藤常務)
 チャレンジの先陣をきった江幡社長は“小ロットのナンバリング入りフルカラー領収書”を開発した。200年の歴史を持つ老舗鰻屋など水戸市内の3件の飲食店向けに、各店の特徴が伝わるオリジナルデザインの台紙を使ったフルカラー領収書を製作・提案したところ、全て受注に繋がったという。江幡社長は次のように話す。「社員には新しいことにどんどんチャレンジして欲しいと考えています。そのためには社内の機材・資材・人材は遠慮せず使って構わない。大きな成果を出すのは簡単ではありませんが、それでもまず、チャレンジすることが大切だと、私は思っています」

作例
Green Powerロゴ

 一方でEC1100による印刷物には『Green Powerマーク』を付けられることから、同社は環境への意識の高い顧客へのアピールを強める取り組みも進めている。このマークは、富士フイルムの環境負荷低減活動の取り組みを通じて、EC1100が風力・太陽光・バイオマス(生物資源)などの再生可能な自然エネルギーによって発電された「グリーン電力」を使用しているとみなされるため、「再生可能エネルギー利用の印刷物」として『Green Powerマーク』を印字できるというものだ。
 更に、EC1100は同社の人材活用の面でもメリットを発揮しているという。「EC1100は、専門的な技術をほとんど必要としませんので、新人のパートさんを採用して担当してもらうことも可能です。オフセット機のオペレータの確保が難しくなる中、人材面でも重要な設備になると考えています。オフセット機の中で生産性があまり高くないものがあるのですが、これをEC1100に置き換えたらどうなるかも検討しています。当社にとっては本当にもう一台あっても良いなという機械ですね」(江幡社長)。


■お客さまプロフィール
コトブキ印刷株式会社
住所:茨城県水戸市千波町2398-1
URL:https://www.kotobukiprint.com/

■関連リンク
「Revoria Press EC1100」に関する詳細はこちら

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